ベトナム語というと難しい、発音がしにくい、文字がアルファベットに似てるけど、ちょっと違うといったように何となく敷居の高いイメージがあります。
しかし、カタカナに直すと意外に簡単な一面を持っている言葉でもあります。
今回、ベトナム語をカタカナで表現して基本的な話し方についてまとめました。
これを読めばきっとベトナム語を比較的簡単に覚えやすくなるのではないかなと思います。
自己紹介や挨拶まで!カタカナにすると分かりやすいベトナム語
ベトナム語で会話をするうえで特に利用することが多い言い回し、それが自己紹介や挨拶です。
ここでは、カタカナで覚えやすい、自己紹介や挨拶についてご紹介していきます。
カタカナで覚えるベトナム語の自己紹介の簡単な言い回し
ベトナム語の自己紹介もカタカナで覚えてみましょう。
厳密にはきちんとした綴りを理解して学ぶのが王道ですが、すぐに使えるようになりたいというケースでは応急的にカタカナで覚えてしまうと便利ですよ。
まずは基本編として、
「トイ テン ラー ○○(名前)」(私の名前は○○です。):Tôi tên là ~
「テン トイ ラー ○○(名前)」(私の名前は○○です。):Tên tôi là ~
「トイ ラー ○○(名前)」(私は○○です。):Tôi là ~
これが言えれば、最低限のコミュニケーションは取ることができます。
誰かに会ったら
「ラット ヴーイ ダッ ガッ~ 」(~に会えてうれしいです。):Rất vui được gặp~
という言い回しもしてみましょう。
この~には、相手が年上の男性であれば「アン(anh)」、年上の女性であれば「チー(chị)」、年下の男女であれば「エム(em)」という表現を取るのが適しています。
外見で判断しなければいけないので、やや難しいところではありますが、相手によって変えるようにしましょう。
ベトナム語の基本的な挨拶もカタカナで覚えてみよう
挨拶はベトナム語でも頻繁に利用します。
ここでは、基本的な言い回しをカタカナでご紹介していきます。
「シンチャオ!(Xin chào)」は万能な挨拶で、この言葉1つでおはようございますから、「こんにちは」、「こんばんは」としても使えてます。
「ありがとう」は「カム オン(Cám ơn)」、英語のカモーンに近いですが、やや異なるので注意しましょう。
頭に「Xin(シン)」をつけると、より丁寧になります。
「さようなら」は、「タン ビエット(Tạm biệt)」。
意外とよく使う言葉で、覚えておくと便利です。
「ごめんなさい」は、「シンローイ(Xin lỗi)」。これも使う機会もあるかもしれませんので、頭に入れておきましょう。
旅行先のフレーズも解決!カタカナで表現するベトナム語
旅先でとっさの一言を言おうにも言葉が出てこないことも多くあります。
そんなベトナム語もカタカナで理解すると意外に覚えやすいのも事実、ここでは旅行先のベトナム語を中心に感情表現などについても触れながら紹介していきます。
旅行先で使えるベトナム語をカタカナで
旅行先でよく使う表現をカタカナでご紹介します。
よくにショッピングで使う言葉として、
「バオ ニィオウ ティエン」(いくらですか?):Bao nhiêu tiền?
「チョートイ カイ ナイ」(これください):Cho tôi cái này.
「カイナイ ラー カイ ジー?」(これは何?):Cái này là cái gi?
といったものが使われます。
特に「バオ ニィオウ ティエン」は値札がついていない商品の価格を知る場合に役立ちます。
また、
「ザムザー」(やすくしてくれますか?):giảm giá
なども覚えておくと良いかもしれません。
食堂などの飲食店では「チョートイ モンナイ(Cho tôi món này)」(この料理を下さい)がメニューへの指差しジェスチャーと併用でよく使われます。
また、メニューを出さないお店もあるので、「チョートイ セム メニュー(Cho tôi xem menu)」(メニューを見せて下さい)という言葉も役立ちます。
このほか、道を尋ねる場合の
「(場所) オーダウ?」((場所)はどこですか?):ở đâu
「トイレッ オー ダウ?」(トイレはどこですか?):Toilet ở đâu?
なども覚えておくと便利です。
ベトナム語の感情表現もカタカナだと覚えやすい
ベトナム語にも日本語のように感情を表す言葉が多くあります。
代表的なものとして美味しい、寒暖の表現、金額の表現、美しいといった言い回しです。
まず美味しいは、「ンゴン クァー(Ngon quá!)」、食事をして美味しいと感じたら便利な表現といえるでしょう。
また応用として、「これは美味しいです」という言い方は「カイ ナイ ンゴン クァー(Cái này ngon quá!)」です。
寒暖の表現は、暑いが「ノン クァー(Nóng quá)」、寒いが「ライン クァー(Lạnh quá)」になります。
ベトナム語で寒いという表現は使わないのでは、そう思うかもしれませんが、ベトナムでは様々な建物やタクシーはエアコンを最大にしていることが珍しくありません。
部屋の中に入ったら、日本の秋や冬のような気温の低さで驚くこともしばしばです。
こういったときに頻繁に使うので覚えておきましょう。
金額の表現は、例えば「マッ クァー(Mắc quá)」(高い!)という言葉を使うことが多いでしょう。
こういった言葉は、お土産物屋さんなどでよく聞くかもしれません。
きれいな女性や景色を見たら「デップ クァー(Đẹp quá!)」がよく使われる言葉です。
また、よりきれいな表現として「シン クァー(Xinh quá)」もあります。
きれいな女性にもよく使われる言葉です。
お気づきになったかもしれませんが「クァー」という表現が多いのが特徴です。
この「quá (クァー)」は自分が感じていることを強調する意味で使うため、感情を表す場合に頻出します。
他の例はこちらで見ていきましょう!
単語もお任せ!頻出するベトナム語の単語をカタカナで紹介
最後に単語にも触れていきましょう。
料理や数字について簡単に説明していきます。
カタカナで表現するベトナム語の料理
ベトナムは様々な料理があります。
それらの料理はいずれも魅力的なものが多く、単語を知っているだけでもイメージしやすくなるでしょう。
代表的なフォー(phở:米粉麺)以外にも様々なものがあります。
ざっとご紹介すると……
・バインセオ(ベトナム風お好み焼き):Bánh xèo
・コムガー(ベトナム風チキンライス):Cơm gà
・ゴイ クオン(生春巻き):Gỏi cuốn
・チャーカー(ベトナム風のさつまあげ):Chả cá
等があります。
これ以外にも麺料理として
・ミー クワン(汁なし和え麺):Mỳ Quảng
・ブン チャー ハノイ(ハノイ発祥のつけ麺): bún chả
・ブン ボー フエ(牛肉麺):Bún bò Huế
などがありますよ。
他にもありますよ!
簡単な数字をカタカナにしたベトナム語で
1~10までの数字と100、1,000、1万を紹介します。
1~10までの数字を順番に紹介していくと、
1:モッ(một)
2:ハーイ(hai)
3:バー(ba)
4:ボーン(bốn)
5:ナム(năm)
6:サーウ(sáu)
7:バイー(bảy)
8:ターム(tám)
9:チーン(chín)
10:ムォイ(mười)
となります。
こちらでRei先生と発音を確認しましょう!
大きな数字は、会計などで役に立つかもしれません。
ベトナムの通貨・ドンはとても単位が大きいからです。
100:モッ チャム(※いち、ひゃくという表現)(một trăm )
1,000:モッ ギン(ガム)(một nghìn / một ngàn)
10.000:ムォイ ギン(ガン ※10千というニュアンス)(mười nghìn / mười ngàn)
となります。
ちょうど英語のワンハンドレッド(100)や、テン・サウザン(1万)に近い表現方法かもしれません。
まとめ
ベトナム語は「Chữ Quốc Ngữ(チュ・クオック・グー)」のようなアルファベットをもとにした記述にすると、非常に難しい言語のように感じたり、学習意欲をそがれることも少なくありません。しかし、ベトナム語を日本人にも馴染みのあるカタカナに直すと途端に分かりやすく変化します。
今回紹介した自己紹介、挨拶、代表的なフレーズ、そして単語は、アルファベットで表記すると非常に難しく感じる言葉ばかりです。
しかし、カタカナで表現することによってとても親しみやすく学習しやすい言語になったはずです。
確かに記述を行う場合は、学習にならないケースも否定できません。
それでも、会話をしたりベトナム語に慣れるためにはカタカナの利用が重要な表現方法といえます。
まずは、カタカナで言い回しを学び、それから本格的な「Chữ Quốc Ngữ(チュ・クオック・グー)」を学んでみるのもおすすめです。
ただし、ベトナム語を本気で覚える場合は、あくまでカタカナのベトナム語は補助的なものとして、割り切って覚えておくことです。
中上級のベトナム語になると、カタカナでは混乱をきたす可能性があるので、あくまで入門的な意味で理解するようにします。
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