ベトナム語の「はい」って何?様々な視点から返事について解説

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日本語でも英語でも返事の基本となる「はい」当然ベトナム語にもこの「はい」は存在します。

ただ、ベトナム語の「はい」は状況に応じて変わったり、TPOに応じて変わったりと様々な表情を持つ言葉でもあります。
今回は、このベトナム語の「はい」に注目し、様々な視点からフォーカスしていき、まとめました。
また、「はい」の対義語となる「いいえ」にも触れていきます。

ベトナム語の「はい」の使い方はユニーク?

ベトナム語の「はい」は敬語や使い方が日本語にみられない特徴を持っています。

日本語では、「はい」自体が敬語ですが、ベトナム語では更に丁寧な言い回しもあるのです。
そういった点を含めながら紹介していきましょう。

ベトナム語は「はい」単体にも敬語がある

ベトナム語のはいは基本的に「Vâng(ヴァン)」が標準語です。(主に北部の言い回しです)

ただ後述しますが、方言もあるため、それ以外の言い回しがあるということを知っておくと良いかもしれません。
このベトナム語の「はい」は基本的な敬語、つまり目上の方に使う場合は、「Dạ」を用います。
これだけで丁寧なベトナム語の「はい」になります。
年長者との会話の返事は基本的にこの言葉を使うようにしましょう。そうすることで円滑な会話がしやすくなることは間違いありません。

また、年下や目下の人に使う言葉もあります。
それは「ừ」で、ちょうど日本語の「うん」のような相槌に相当する返事です。
これは、親しい人などに使う分には良いのですが、フォーマルな場所やビジネスで使うことは控えるようにしましょう。

連呼して使うこともあるベトナム語の「はい」

ベトナム語の「はい」には、ユニークな使い方もあります。
それは連呼して使うことがあるということで、実際の会話でも頻繁にあります。
うなずきのような使い方をされることがあり、以下のようなパターンがあります。

Aさん:~~~
Bさん:Vâng, Vâng, Vâng
Aさん:~~~~
Bさん:Vâng, Vâng, Vâng, Vâng.

ヴァンが続いて、拳銃を撃っているような言い回しですが、こういったパターンでも十分会話が成り立つのがベトナム語の「はい」なのです。
連呼することによって強調のような意味合いを持たせることができるというニュアンスではないでしょうか。

日本語で、「はい」という言葉を連呼すると少し失礼な感じがしますし、親しい間柄であっても悪くすればケンカになることも珍しいことではありません。

しかし、ベトナム語では、3~4回程度の連呼であれば、親しい間柄の場合、全く問題なく伝わります。
それに注意を受けることもありません。
ベトナムの現地にいくと、こういったVângの連呼を何度も聞くことでしょう。

このように日本語では珍しい、あるいはやや失礼と思える使い方もベトナム語の「はい」については当たり前のように用いられるのです。
こういったユニークさもベトナム語の魅力と言えるのではないでしょうか。

慣れてきたら連呼して使ってみるのも良いかもしれません。
もちろん使う相手をある程度選ぶという前提はありますので注意しましょう。
逆に、通じてないと思ったらダメもとで連呼してみるという手もあります。

ベトナム語の「はい」は、地方で言い方が変わる?

ベトナムは南北に長く、北は政治の中心地であるハノイを中心とした北部、南は経済の中心地であるホーチミンで方言があります。
ちょうど東京を中心とした標準語と大阪を中心とした関西弁に似ています。
その南北の言葉の差は、「はい」という短いフレーズにさえあるのです。
ここでは北部の「vâng」、南部の「dạ」についてそれぞれお話ししていきましょう。

北部はフォーマルな「はい」

南北の差は、先ほど触れた「はい」の年上に対する敬語において異なります。
北部は、一言で言えば非常に丁寧な敬語の表現ができる言い回しです。

その言い回しは、「vâng」が基本で、更により丁寧な言い回しを使う傾向がみられるです。
例えば先ほど紹介した南部のdạをつけて「dạ vâng」という用法で用いたり、敬語の「ạ」(日本語で言うところの名詞の前につける「御」のような意味の言葉)を付けて「vâng ạ」といった言い方にするケースもみられます。

さらにこれら2つの言葉を組み合わせて「dạ vâng ạ」という敬語に敬語を足した言葉を使った「はい」をベトナム語で行うというのがその内容です。
このように敬語の上に敬語を足したり、引いたりして敬意のレベルをコントロールしやすいベトナム語といえます。

南部はカジュアルな「はい」

一方、南部の言い回しはシンプルな敬語です。
端的にいえば使うのは「dạ」だけで、この言葉さえ使えば、南部の「はい」は完璧と言っても過言ではありません。
事実、北部の「dạ vâng ạ」という言い回しを南部のホーチミンで使えば、笑われてしまうようなケースもみられます。
このように南部で使われるベトナム語の「はい」は敬語であっても非常にフランクなのです。
ただ、その分、敬意のレベルがコントロールしにくいという弱点はあります。
こういった軽い言い回しも南部の土地柄を表しているかもしれません。
ただし、南部も北部も年下に対しては「ừ」という点が共通しているのが特徴です。

ベトナム語の「はい」の対義語「いいえ」

ベトナム語には「はい」の対義語に「いいえ」も存在します。
この言葉は違った使われ方や変形した使われ方をします。
こちらについても触れながらお話ししていきましょう。

はいの対義語であるいいえは「không(ホン)

まず最初に「いいえ」は「không(ホン)」といいます。

ベトナム語を知っている方であれば、疑問文にも使われる言葉だとわかる方もいるかもしれません。
実はこの言葉、語尾につけると疑問文になるという便利な言葉です。
疑問文の例として、「anh (có) ăn cơm không?(ごはんを食べますか?)」といった使われ方がされます。
この質問に対して、「いいえ」という場合は、「 không, tôi không ăn cơm(いいえ、食べません)」と「không」で聞かれて「không」で返すという言い回しになります。
ちなみにベトナム語で「はい」という場合は、「có, tôi ăn cơm.(はい、食べます)」という言い回しになります。

「không」の活用方法も紹介

「không」は「はい」と異なり、ベトナム語では「not」のような使われ方もします。
この場合は「không」の活用を見せます。

例えば、「Toi không di Vietnam(トイ ホン ディ ベトナム)(私はベトナムに行かない)」といった形です。
ベトナム語の「はい」の対義語であるいいえは、このように疑問形やnotのような使われ方をするなど、使われ方に関して完全に「はい」の対になる言葉ではないということが分かるはずです。

まとめ

ベトナム語の「はい」は、その一言だけでも丁寧な言葉として知られる敬語や通常の用法、通常の会話では連呼されることが意外と多いということなど、日本語とは異なったフレーズの印象を受けます。

このように、どんな言語であっても必ず使うこの返答の言葉は、ベトナム語の場合は特にこだわった使い方をしているのかもしれません。

目上の人や目下の人のための「はい」が存在していたり、日本では「はい」の連呼は、非常に失礼ですがこういった連呼もベトナム語では日常茶飯事です。
また、ハノイとホーチミンでは言い方も異なります。

こういった「はい」一つでもベトナム語は非常に奥深く、それだけでもきちんと学びたくなる魅力を持っているフレーズと言えるでしょう。
まずは、「はい」から学んでみるのもベトナム語を勉強するうえでおすすめです。

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