
- ベトナム旅行中に現地の人に挨拶をしたい
- ビジネスで訪問したときに挨拶くらいは最低限現地の言葉で伝えたい
今回はそういった人たちのために様々な場面で使える挨拶について紹介していきます。
挨拶は全部で7種類。
- おはよう/こんにちは/こんばんは
- さようなら/またね
- おやすみ
- ありがとう/どういたしまして
- はじめまして
- ごきげんいかが/調子はどう
- ご飯食べた?
以上に加えて修飾語や人称代名詞を足したものもご紹介します。
表現の仕方はたくさんありますので、ぜひシーンによって使い分けにも挑戦してみましょう。
すべての言葉に実際の音声もつけてありますので、ぜひ実際に声に出して練習してみてください。
いますぐ使えるベトナム語での挨拶を覚えよう!
コミュニケーションの基本と言えば挨拶ですよね。
ベトナム語で簡単な挨拶ができると、現地のベトナム人も親近感を持ってくれます。
まずは簡単なベトナム語の挨拶からご紹介します。
おはよう/こんにちは/こんばんは
まずは基本の挨拶から。
・おはよう:Chào buổi sáng(チャオ ブイ サン)
・こんにちは:Chào buổi trưa(チャオ ブイ チュア)
・こんばんは:Chào buổi tối(チャオ ブイ トイ)
buổi sáng =朝
buổi trưa=昼
buổi tối=夜
この3つを覚えてさえいれば、どんな人に対しても挨拶することができます。
ベトナム語は日本語のように時間帯によって挨拶の表現が変わります。
朝なら「chào buổi sáng」。昼なら「Chào buổi trưa」。夜なら「Chào buổi tối」。
となります。
さようなら/またね
次は別れの挨拶です。
・さようなら:Tạm biệt(タム ビェット)
・またね/また会いましょう:Hẹn gặp lại(ヘン ガプ ライ)
Tạm biệt(タム ビェット)は丁寧な別れる時の言葉です。
「Tạm biệt」を漢字で表すと、「暫別」。
暫く別れるという意味ですね。
Hẹn gặp lại(ヘン ガプ ライ)の「hẹn」は、会う約束、「gặp」は「会う」、「lại」は「また、再び」という意味になりますので、しばらく会えないときや、いつ会えるかわからない場合に、このフレーズを使います。
おやすみ
夜に別れる際や、寝る前のあいさつの「おやすみ」はベトナム語で
・おやすみ::Chúc ngủ ngon(チュック ングー ンゴン)
このおやすみには、「Chúc=祝う」「 ngủ =眠る」「ngon=おいしい」という言葉が入っています。
直訳すると「おいしく眠ることを祝う」となります。
なかなか面白い表現ではないですか?
ベトナム旅行や、夜ベトナム人と別れる時には「Chúc ngủ ngon」をぜひ使ってみてください。
ありがとう/どういたしまして
お礼のあいさつとして、一番覚えておきたい言葉の「ありがとう」。
そしてそれに対する返しの「どういたしまして」はベトナム語ではなんと言うのでしょうか。
・ありがとう:Cảm ơn/cám ơn(カムオン)
・どういたしまして:Không có gì. (ホン コ ジー)
「Cảm ơn/cám ơn」は漢字で表すと「感恩」と書きます。
ありがとうと伝えたいときはこのフレーズを使いましょう
「どういたしまして」と返事をする場合は、「Không có gì(ホン コ ジー)」。
この「Không có gì」には、「Không=ない」「 có=持つ」「 gì=何」という意味の言葉が組み合わさっています。
直訳すると「何もありません」という意味から、「どういたしまして」という用法で使われています。
「ありがとう」に関しては以下の記事もぜひ参考にしてくださいね。
はじめまして
一番最初のあいさつとして使う「はじめまして」。
・はじめまして:Rất vui được gặp bạn(ラット ブイ ドゥック ガップ バン)
この言葉には「Rất=とても」「 vui=嬉しい」「được=できて」「 gặp=会う」「bạn=あなた」 という意味の言葉が含まれています。
直訳すると「お会いできてうれしいです」という意味です。
言葉の通り、初めて会った時の挨拶としてよく使われます。
これはベトナム語の教科書などにもよく出てくるフレーズです。
ごきげんいかが/調子はどう
知り合いや友人に会った際によく使うあいさつのベトナム語は、
・ごきげんいかが/調子はどう?:Bạn có khỏe không ?(バン コー ホエー ホン)
「Bạn=あなた」「 có=ある」「 khỏe không=元気ですか ?」
直訳すると「あなたは元気がありますか?」という意味になりますね。
相手の健康状態やごきげんを気遣うときに、このフレーズをよく使います。
ご飯食べた?
「もうご飯食べた?」というベトナム語の優しい挨拶です。
・ご飯食べた?:ăn cơm chưa(アン コム チュア)
「ăn=食べる」「 cơm=ご飯」「 chưa=まだですか?」という意味の言葉でできています。
ベトナム人はこの「ăn cơm chưa(アン コム チュア)」を「お疲れさま」のような感覚で使います。
ですから「今日は〇〇を食べて~」と一生懸命答えなくても、食べたか食べていないかを答えるだけで大丈夫です。
これに対して、「はい」と返事する場合は、「Tôi đã ăn rồi(トイ ダー アン ロイ)」を使います。
「Tôi=私」「 đã=過去形」「 ăn=食べる」「rồi」は動作の完了を意味する接尾辞です。
直訳すると「私はもう食べました」という意味となります。
「いいえ」と返事する場合には「Tôi ăn cơm chưa(トイ アン コム チュア)」を使います。
「私はまだ食べていません」という意味ですね。
基本的な挨拶に一言加えてみよう!
それでは、ここまで学んだ挨拶に、さらに一言加えてみましょう。
そうすることで挨拶の後に話を広げたり、その人向けに合わせることでより親近感を得ることができるはずです。
ここからも音声とともにぜひ練習してみてくださいね。
おはよう/こんにちは/こんばんは、に一言足した挨拶【Chào(チャオ) +人称代名詞】
先でお伝えした、
おはよう:Chào buổi sáng(チャオ ブイ サン)
こんにちは:Chào buổi trưa(チャオ ブイ チュア)
こんばんは:Chào buổi tối(チャオ ブイ トイ)
は知っている人、知らない人にかかわらず、どんな相手に使っても失礼ではない表現ですが、ベトナム人ともっと親密になりたいのであれば「Chào+人称代名詞」を覚えておいた方がいいでしょう。
覚えるコツは、自分の家族や親戚をイメージすること。そこを意識して当てはめるとわかりやすいです。
●年上の男性に対して
Chào Anh(チャオ アン)
※相手が自分または友達のお兄さんの年代の場合「anh」を使います。
●年上の女性に対して
Chào chị(チャオ チ)
※相手が自分または友達のお姉さんの場合「chị」を使います。
●自分より年下の相手に対して
Chào em(チャオ エム)
※相手が自分または友達の弟・妹の年代の場合「em」を使います。
さようなら/またね、に一言足した挨拶
さようなら:Tạm biệt(タム ビェット)
またね/また会いましょう:Hẹn gặp lại(ヘン ガプ ライ)
に一言足して、
Tạm biệt nhé(タン ビエット ニェー)
Hẹn gặp lại nhé(ヘン ガップ ライ ニェー)
「nhé」は日本語の「~ね」と感情を表す接尾辞となります。「nhé」を付け足すことで親近感を表すことができるので、「またねー」という感覚で使えます。
明日や近い日で会うときに使いましょう。
おやすみ、に一言足した挨拶【Chúc +人称代名詞 ngủ ngon】
おやすみ::Chúc ngủ ngon(チュック ングー ンゴン)に一言足して、丁寧かつ親密さを表すなら「Chúc 」の後ろに人称代名詞を一言添えて「ngủ ngon」をつけるとよいでしょう。
●相手が自分より年上の男性の場合
Chúc anh ngủ ngon(チュック アン ングー ゴン)
●相手が自分より年上の女性の場合
Chúc chị ngủ ngon(チュック チ ングー ゴン)
●相手が自分より年下の場合
Chúc em ngủ ngon(チュック エム ングー ゴン)
ありがとう/に一言足した挨拶
ありがとう:Cảm ơn/cám ơn(カムオン)
どういたしまして:Không có gì. (ホン コ ジー)
に一言足す場合は、
Cảm ơn nhiều(カムオン ニュウ)
Cảm ơn rất nhiều(カム オン ラット ニュウ)
「nhiều 」はたくさんという意味です。「rất」はとてもという意味で強調する必要がない場合は、省略することができます。
相手に強く感謝したい場合は「Cảm ơn nhiều」と言いましょう。
人称代名詞を使って「Cảm ơn(anh/chị/em) nhiều」 を使えば、ベトナム人には間違いなく喜ばれるはずです。
年上の男性に対してCảm ơn anh(rất) nhiều(カム オン アン【ラット】 ニュウ)
年上の女性に対してCảm ơn chị(rất) nhiều(カム オン チ【ラット】 ニュウ)
年下の人に対してCảm ơn em(rất) nhiều(カム オン エム【ラット】 ニュウ)
はじめまして、に一言足した挨拶
はじめまして:Rất vui được gặp bạn(ラット ブイ ドゥック ガップ バン)
に一言足した挨拶は
Rất mong được giúp đỡ. /(ラッ モン ドゥォック ズップ ドー)
直訳すると「手助けしていただきたいです」となり、「お世話になります、よろしくお願いします」という意味です。
初対面の人やこれからお世話になる人に対して使います。
よく自己紹介の最後の締めくくりに使われることが多いフレーズです。
ごきげんいかが/調子はどう、に一言足した挨拶
ごきげんいかが/調子はどう?:Bạn có khỏe không ?(バン コー ホエー ホン)
に一言足す場合は、
人称代名詞+ có khỏe không ?(コー ホエー ホン )
を使いましょう。
「bạn」から人称代名詞を相手に合わせて変えることで相手に親密さと丁寧さを表すことができます。
まとめ
ベトナム語での挨拶は「Xin Chào」 や「Cảm ơn」は単体ではあまり使いません。
挨拶する相手が誰なのか、性別や年齢、地位なども意識することが、ベトナム人にとって丁寧な挨拶となります。
ベトナムの文化に合わせた挨拶の表現を覚えるのことが、ベトナム語が上達する近道となりますので、ぜひ意識して使ってみてくださいね。
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