ベトナム人の平均年収ってどれくらい?人気や年収の高い職種もチェック!

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ベトナムの物価は日本より低く、さらに人件費に関しては少しずつ上昇しているとはいえまだまだ低い水準を推移しています。ベトナム人の給与とはいったいどれくらいの金額なのでしょうか。あまり知られていないベトナム人の平均年収や月収、人気の職種などを調べてまとめました。

また日本人がベトナムで働いた場合の給与や、海外からの駐在員の平均給与なども調査しているので、参考にしてくださいね。

ベトナムの給与に関する事柄を、本記事で全て網羅しましょう。

ベトナム人の平均年収とは?

ベトナムは日本に比べて人件費が圧倒的に安いと言われています。このことが日本を始め多くの国が、ベトナムに工場やオフショア開発を持つ理由です。

では実際にベトナム人の平均年収はどれくらいで、どのくらいの金額で生活をしているのか気になりますよね?項目ごとにさっそく見ていきましょう。

ベトナム人の平均年収は約30万円

ベトナム労働総連盟の調査によれば、ベトナム人の平均年収は約30万円、平均月収は約27,000円(2018年時点)となっています。平均月収ではなく、平均年収が30万円というのはかなり驚きませんか?

これは平均値なので、もちろん職種や肩書きによっても大きく変わってきます。近年ベトナムでも所得の格差が広がっており、日本人では足元にも及ばないような大富豪も存在することは確かです。

しかし日本の経済産業省の調査によれば2017年時点では世帯年収が約27万円~55万円がボリュームゾーンで全体の約3割となっていました。

ちなみに2000年の世帯年収のボリュームゾーンはさらに低く11万円~19万円で、全体の約3割を占めていました。このことを考えるとたとえ年収30万円だとしても、ベトナムの経済成長と共に給料のベースも急速にアップしていることが明らかです。

国が定めた最低賃金とは?

日本にも地域によって異なる最低賃金がありますが、ベトナムにも同様に月収の最低賃金が存在します。2019年1月から改定されたベトナムの最低賃金(月収)は下記の通りです。

  • 地域1(ハノイ、ハイフォン、ホーチミンなど):約20,500円
  • 地域2(ダナン、バクニン省など):約18,200円
  • 地域3(ハナム省など):約15,900円
  • 地域4(その他の地域):約14,300円

いずれの地域も2018年1月から約5%の上昇率となっています。まだまだ経済成長めざましい国であるベトナムでは、毎年同じような水準で給料がアップしています。

しかしベトナムの物価もほとんど同じくらいの上昇率で上がってきているので、給料がアップしても残念ながら生活は楽になるわけではなさそうです。

地域による平均月収の格差

ベトナムの首都ハノイや商業都市であるホーチミンなどと比べると、農村部や山間部では仕事の質や人口、給与の差が歴然です。ではどのくらい年収の格差があるのでしょうか。

2017年のベトナムの統計総局のデータによれば、各地域の平均月収を高い順に並べるとこちらのようになります。

  1. ホーチミン 約48,900円
  2. ダナン 約47,900円
  3. ビンズオン省 約47,400円
  4. バクニン省 約44,600円
  5. ハノイ 約43,700円

商業都市であり人口も多いホーチミンが一番高いというのは理解できますが、首都であるハノイが5位であるというのは少し意外な気がしますね。

ダナンは今ベトナムがIT産業に力を入れているため、IT関係の比較的給与が高い人材が集まっているという事が理由でしょう。

しかしいずれにしてもこれらは都市部の平均月収であり、ベトナム全体の中では高い金額となっています。ベトナムの山間部などでは農業などが中心で、国が定めた最低賃金以下の貧しい生活を送っている人々がたくさんいます。

ベトナムでの生活費はどれくらい?

日本人にとってベトナム人の年収の金額は、驚くほど低いと思われるかもしれません。しかし額面だけでは生活が厳しいのか、ゆとりがあるのかは分かりません。ベトナムでの生活費がどれくらいかかるのかによって、その給与が妥当なのかどうかが変わってくるからです。

ベトナムの労働総連盟の調査によると、ベトナムの1世帯の毎月の平均の生活費は、約36,000円(2018年時点)となっています。

ベトナムの国が定める最低賃金や平均月収だけでは生活ができませんが、共働きで働けばなんとか暮らせるレベルと言えるでしょう。ホーチミンやその他の平均月収の高い地域であればとても余裕があるというわけではありませんが、最低限の生活はできるといったところでしょうか。

同じ調査によれば、今の給与で「なんとか生活できる」と答えた人が全体の43.7%となっていました。

ベトナム人の職種による平均年収

これまで見てきたのは全体の平均の年収や月収です。しかし当然のことながら、ベトナム人の給与は職種によってバラつきがあります。

ベトナム人に人気の職種や、給与の高い職種はどのようなものになるのでしょうか。日本との違いがあるのかなどを含めて見ていきましょう。

ベトナム人に人気のある職種は?

ベトナム人に人気のある代表的な職種をあげてみます。

販売、営業系の職種

人とコミュニケーションを取るのが好きなベトナム人には向いている職種ですね。人材を多く必要とする職種でもあることから、企業からのニーズも多くあります。

総務、秘書のような事務職

綺麗で空調の効いたオフィスで働くというイメージの強いこれらの職種は、とくに女性からの人気が高い職種となっています。肉体労働系や販売系の職種に比べてステータスが高いと考えられているところからも、憧れの職業となっているようです。

経理、財務系の職種

専門的なスキルが必要とされる仕事であり、安定的に長く働けることもありベトナム人にとって人気の職種です。長期間働くことができる代わりに募集も少ないので、経理・財務系の職種の募集には応募が殺到することもあるそうです。

IT系の職種

ベトナムではITエンジニアのニーズが高く、人材が不足している状況です。ベトナムは国をあげてITエンジニアを増やそうとしているほど、今後も需要は増え続けることが予測されています。

ITエンジニアでさらに英語や他の言語が話せたりすれば、外資の企業から即戦力として高額な給与を獲得できるチャンスもたくさんあります。

ベトナムで給与の高い職種とは?

人気の高い職種が必ずしも給与が高いとは限りません。ベトナムで高い給与を得ることができる職種や業界とはどのようなものなのでしょうか。給与が高い順番に職種をあげていきます。

1.IT系

IT系はエンジニアをはじめとして国内外の企業からのニーズが高い職種です。

2.建設や不動産関係

経済発展めざましいベトナムにおいて、建設や不動産関係は海外からの投資もあり景気の良い業界です。ちなみに建築現場で働く人の給与は思いのほか高いそうで、お金を稼ぐために若い人であえて建築現場で肉体労働をする人もいるということです。

3.ホテルのサービススタッフ

観光産業も大きいベトナムにおいて、語学ができることは大きなアドバンテージになります。

4.金融関係

金融系の給与がよいのはどこの国でも同じですね。

5.経理、財務系

経理、財務系は企業に必ず必要な職種であり、専門的なスキルが必要なため給与が高くなっています。

アルバイトの時給ってどれくらい?

会社員として働いていても、月収の平均は約27,000円となっているベトナムですが、アルバイトの時給はさらに低いものとなっています。

たとえば英語ができる大学生がアルバイトする時の給料が時給75円ほどだったり、ホテルの部屋掃除のパートをしている人の時給が約100円ほどだったりします。アルバイト、パートの時給はだいたい100円前後から150円くらいが平均だと考えておけば良いでしょう。

これだとフルタイムで毎日働いても15,000円ほどにしかなりません。

【番外編】ベトナム人が憧れる職種、Grabドライバーってどんな仕事?

日本では憧れの職業として、タクシードライバーはあまりあがってきませんよね?でもベトナムでは違います。ベトナムの場合はシステムを利用して誰もがドライバーとなれる、Grabドライバーが憧れの職業としてあがってくることがあります。

Grabドライバーになれば、好きな時に好きなだけ稼ぐことができます。おまけに普通のアルバイトだと時給たったの100円ほどですが、Grabドライバーであれば30分も運転すれば500円くらいは簡単に稼ぐことができるでしょう。

日本ではまだそこまで馴染みのないUber(ウーバー)のような配車システムが、ベトナムでは誰もが使う移動手段として生活に欠かせないものとなっています。その代表的なブランドがGrab(グラブ)という名前のシステムで、Grabの配車システムを使って働くドライバーが、Grabドライバーです。

公共交通機関が少ないベトナムでの移動手段はもっぱらバイクかタクシー、Grabのような配車システムです。Grabドライバーは車を持っていて運転できれば誰でもできます。しかしまずベトナムでは車はまだまだ相当な高級品で、車を持つことが至難の業です。

このGrabドライバーになりたいという話を、ベトナム人の中でわりと聞くことがあります。自由気ままに、頑張れば頑張った分だけ稼げるというのはベトナム人の気質によく合っているのかもしれませんね。

ベトナムで現地採用の日本人の平均年収は?

ベトナム人の給与の平均や、生活費などは大体把握できたかと思います。でももし今後自分自身がベトナムで働く場合、ベトナム人と同じ給料では生活が少し厳しいのではないかと感じているかもしれません。

しかし安心してください。ベトナムでの現地採用の日本人の給与水準は、ローカルのベトナム人とは異なります。日本人に対しての具体的な給与の内容を把握しておきましょう。

年齢や職種による平均年収

現地採用の日本人でももちろん年齢や肩書き、職種によって平均年収が変わってきます。基準となる目安を下記にご紹介します。(参考:JELLYFISH AGENT)

事務系職種

20~30歳:190万~290万円ほど

30~40歳:220万~320万円ほど

営業系職種

20~30歳:220万~290万円ほど

30~40歳:290万~440万円ほど

40~60歳:370万~590万円ほど

製造業関係

20~30歳:190万~290万円ほど

30~40歳:220万~440万円ほど

40~60歳:440万~590万円ほど

建築関係

20~30歳:290万~440万円ほど

30~40歳:440万~590万円ほど

40~60歳:510万~1,000万円ほど

ITエンジニア

20~30歳:290万~510万円ほど

30~40歳:370万~730万円ほど

人手が不足している建築、IT関係では他の業界や職種に比べて、年収の相場が高くなっています。しかしベトナムでの現地採用で働く場合、日本の給与よりは下がってしまう事を覚悟しなければなりません。

福利厚生や保険はどうなる?

福利厚生や保険に関しては、会社の制度や交渉によって異なります。

額面の給与以外に、通勤のタクシー代や住宅費、一時帰国の諸費用を負担してくれる企業もあります。さらに医療機関にかかる場合の海外保険料や、労働許可証取得のための費用を会社が負担してくれるかどうかによって、待遇が大きく変わってきます。

福利厚生や保険に関しては必ず事前に確認しておきましょう。

日本人の需要があるのはどんな職種?

ベトナム人よりもコストが多くかかる日本人は、ベトナム人と同じことができてもなかなか採用されません。しかし管理職やマネージメントの経験、専門的なスキル、対日本人向けの職種であればキャリアと日本人としての特色を生かして働けるニーズが多数あります。

日本人に対してのニーズが高い職種は、給与が高い順に下記の職種となっています。

エンジニア(建築、土木関係)

経済成長真っただ中のベトナムでは、建設、土木関係が景気が良く人材のニーズも豊富です。その中でもエンジニアは大変需要の高い職種となっています。

工場での生産管理、品質管理

ベトナムにある日本の企業の多くは製造業であり、ベトナム国内に工場を持っていることが多いため、日系企業からのこのような職種の募集は良く見られます。

設計、開発(IT)

ベトナム人の若いITエンジニアをまとめるプロジェクトマネージャーや、ベトナム人と日本人スタッフの橋渡しとなる人材のニーズが多くあります。

営業

英語やベトナム語の語学力が必要とされることもありますが、対日系企業に対してはやはり日本人の営業が必要であると考えられていることが多いようです。

日本人向けのカスタマーサービス

ベトナムに駐在している日本人や、日本人の旅行者向けへのカスタマーサービスは、日本人のメンタリティを理解できる日本人がやはり必要となるでしょう。日本語だけではない語学力も必要となる場合もあります。

ベトナムで駐在している外国人の平均年収は?

ベトナムで現地採用されるのと、日本企業に所属しながらベトナムへ駐在している人では給与や待遇が異なります。

ベトナムには日本人に限らず韓国人やフランス人など多くの国から駐在員が派遣され、在住しています。

現地採用ではない、駐在員の年収などはどのくらいなのでしょうか。

世界16位の高額所得!

ロンドンが拠点でベトナムにも支店のある銀行、HSBCの調査によれば、ベトナムにいる海外からの駐在員の平均給与は約994万円だそうです。これは世界16位の高額所得となっています。

ベトナムのような比較的物価の低い国に駐在したとしても、所属している会社の国の水準の給与が支払われるうえに海外駐在手当などもあるため、駐在員は条件的にはかなり恵まれています。

さらに元々在住していた国内での税金や保険関連も会社が肩代わりしてくれたり、セキュリティの高い高級ホテルに在住できたり、車と運転手がついたりと待遇面ではローカルのベトナム人や、現地採用の人の何倍も優遇されています。

もちろん出身の国が遠く何かあってもすぐに帰国できなかったり、治安の面で心配な面があったり、子供の学校関係で条件が良くても大変なことはたくさんあります。自分の意志ではなく会社の辞令で駐在している駐在員ならではの悩みもたくさんあることを、付け加えておきます。

駐在員が住みやすい国のランキング2位!

ドイツの調査会社が2019年に発表した「駐在員が住みやすい、働きやすい海外居住地のランキング」によれば、ベトナムはなんと世界第2位となっています。

上記のようにベトナムの駐在員の平均年収が高いにも関わらず、物価は安いため生活費があまりかからないことが理由のひとつでしょう。

公共交通機関はまだまだこれからですが、生活するためのインフラは大体整っています。治安や政治的な安定の面でも他のアジア各国に比べれば、住みやすさを容易にしていることがあります。

まとめ

ベトナム人の給与は日本人の感覚からすれば、驚くほど低い金額となっています。しかしベトナムでの生活費は日本の半分以下。共働きをして贅沢をしなければ家族がなんとか暮らしていけそうです。

しかしベトナムでもニーズの高い職種や業界によっては、高額収入を得られているベトナム人もたくさんいます。

ベトナムでは多くの日本企業が進出しているため、現地採用の日本人のニーズも年々高まっています。一般的には日本での給与に比べれば下がってしまいますが、日本人ならではのキャリア、専門的なスキルを活かせば日本で得られていたのと同等の給与を得られることも夢ではありません。

とくにベトナムは海外からの駐在員にとっては、給与も高く住みやすい理想的な海外居住地となっているようです。

ベトナムは経済成長の最中で人材のニーズはたくさんあります。条件面からいえば断然日本の企業からの駐在です。しかしローカルのベトナム人により近い生活を送る覚悟があれば、現地採用も素晴らしい経験となることでしょう。

ベトナム企業や店舗などをご案内いたします。

ベトナムでビジネス展開を考えている方は年々増えてきています。

企業からの駐在も多いのですが、飲食業やIT業も含めどんどん出てきています。

私自身も2018年の8月に初めてベトナムを訪問し、ホーチミンの熱量にやられてしまった一人です。(もちろんいい意味で。)

このたび、ベトナムの方々とのふれあいなどを一年間してきた中で培った人脈などをとおして、今後ベトナムに進出を考えている方のサポートをすることとなりました。

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