日本の7月と言えば、真夏の直前で暑くなり始めた時期でもあります。では、ベトナムはどうなのでしょうか。そんな疑問に対して今回ベトナムの7月はどんな気候なのか、またこの時期のベトナムはどんな風習があるのかと言ったものの紹介を交えながら紹介していきます。
暑いだけじゃないベトナムの7月の魅力をお話ししていくのがこの記事です。
ベトナムの7月とは?
ベトナムの7月は、日本と同様夏です。しかし、日本のように南北に長いベトナムの国土は、場所によって7月であっても気候が若干異なります。そんなベトナムの7月の気候とはどんなものなのか、この項目ではベトナムの7月の全土の傾向、エリアごとの傾向、そして日本の7月との比較を行い紹介していきましょう。
ベトナム全土の傾向とエリア別の傾向
ベトナム全土の傾向として、7月は日本同様最も暑い時期です。ただ、冒頭でもお話しした通りベトナムの国土は南北に長いため、エリアごとによって7月の気候の性格もいくらか異なっています。
例えば、北部に関しては日本と似た印象なのですが、中部は雨季で毎日たくさんの雨が降ります。南部も同様に雨季に入っているので、雨が多いのです。
ただ、中部や南部の気温は夏と言ってもすでにピークを過ぎた晩夏、初秋のような状況になっているというのも異なるポイントと言えます。具体例として、ハノイ、ホイアン、フエ、そしてホーチミンについてどんな7月の気候なのかをまとめました。
ハノイ
ベトナム北部の都会で首都でもあるハノイの7月は、雨季でとても暑い時期です。5月から10月まで日本の夏に相当する季節でもあり、湿度も高くやや快適性が失われる時期でもあります。また、食べ物なども傷みやすいので、食事にも注意が必要な時期です。
ホイアン
ベトナム中部にある歴史的な都市であるホイアン、観光地としても有名なこの町の7月は、8月と並んで真夏です。ただ、北部のハノイとの違いは乾季になるということ、雨が多いハノイと異なり、ホイアンの7月はカラッとした暑さ(熱さと表現した方が良い)で、これはこれで気温が高い時期と言えます。最高気温に関しては、ハノイの7月とそう変わるものではありません。
フエ
同じくベトナム中部でかつてベトナムの首都として機能していた、日本で言う所の京都のような歴史的都市がフエです。このフエの7月も乾季の終わりくらいで、ほとんど雨が降らないうえ、8月と並んで真夏になります。ホイアンと似た気候ですが、年によっては雨が時々降ることもあるので注意が必要です。
ホーチミン
ベトナム南部の街で、ベトナム有数の都会がホーチミンです。このホーチミンの7月は、晩夏や晩秋と言った印象の時期になります。確かに暑いのですが、これまで紹介してきた都市に比べると若干気温が下がる時期です。注意すべきは雨が多い雨季に入っているということ、北部のハノイよりは気温が少し低いもののハノイ並みに雨が降る時期なので湿度がとても高いのが特徴と言えます。
日本の真夏に相当する季節
ベトナムは南北に長いため同じ7月であっても、ある場所(南部、北部)は雨季で雨が多く、別の場所(中部)は乾季で乾燥しているという傾向があります。
しかし、共通しているのは日本の真夏並みに気温が高いということです。北半球なので、いくら赤道に日本より近いと言っても夏であることに変わりはありません。
こういった特徴があるため、ベトナムも雨の量こそ国内のエリアごとに異なるものの、日本の真夏と同じか、それ以上の湿度や気温が7月にやってきています。
ベトナムの7月の文化や観光
ベトナムの7月は、日本の真夏に相当するとお話ししました。では、そんな季節にどんなイベントが行われているのか、どんな観光があるのかと言った話題を紹介していきます。
ベトナムの7月のイベント
結論を言うとベトナムの7月のイベントは、華やかなものが少ない傾向にあります。その理由として、南北統一記念日(7月2日)、戦死者追悼の日(7月27日)と言ったベトナム戦争関連のイベントが多くあるからです。強いて言えば日本のお盆に当たる行事が7月15日にありますが、ベトナム戦争や先祖の供養など何となくしんみりした雰囲気が漂う時期でもあります。
そんなベトナムの7月のイベントは、そういったイベントに敢えて参加するという手もありますが、純粋に観光を楽しむというのが多い傾向です。ベトナムに住むのであれば重要な行事が続く7月ですが、観光の場合はこういったものとは、そこまで深い関係がないとも言えます。
ベトナムの7月の観光
ベトナムの7月は、真夏です。しかもエリアによって雨季であったり、乾季であったりとやや不安定な時期でもあります。そのため、ベトナム全土を一気に観光するのは、そこまでメリットのあるものではないためエリアを絞って敢行するのがおすすめです。
特に乾季で比較的雨の少ない中部エリアの観光に適しているのが7月になります。そんなベトナムの7月で観光しやすい中部エリアをいくつかピックアップしました。
ダナン
ダナンは、中部エリア最大の都市です。ただ、ホーチミンやハノイと異なり、古き良きベトナムの雰囲気を残した街並みとなっています。
ダナンの当局が観光誘致に積極的なこともあり、観光地としてとても魅力的な街に整備されているというのもオススメの観光スポットの理由です。また、フエなどの古都とも距離的に近いため、セットで観光できるというメリットもあります。
日本からも直通便が整備されているので、時期によってはノンストップで向かうことができるのも魅力です。
ハノイ市内は、繁華街のバクダン通りとリゾートエリアのビーチエリアに観光資源が集中しています。市内はバクダン通り横に寄り添うように流れるハン川と、その川に架かるロン橋はソンハン橋は散歩スポットとして、名所です。ベトナムらしい活気のある風景は魅力と言えます。
これ以外にも近年注目されているのがビーチです。市街地に近いエリアにビーチが整備されており、ミーケービーチと呼ばれるエリアは、ビーチロード沿いにはいくつものリゾートホテルが並び建ちベトナム版の湘南のような雰囲気も持っています。
注意点として、カフェやレストラン、教会、市場、博物館などの飲食店や観光資源はすべてバクダン通り方面です。そのため、バクダン通りを中心にビーチへ向かうという構成がおすすめできる観光方法になります。
近年では、郊外に観光スポットとしてバナヒルズが整備されました。これは中世フランスを再現した町並みをイメージしたテーマパークのようなエリアで、世界最長を誇るケーブルカーや敷地内の蝋人形の館、ゲームエリアなどのアトラクションが充実したスポットです。
ホイアン
ホイアンは世界遺産です。1999年にユネスコ世界遺産に登録された街だけあり、市街地全体がベトナムの古都の様相を呈しています。日本ともつながりの深い街でかつて中国と日本、そしてポルトガルとの貿易港として発展した経緯から日本人街も存在していました。
ホイアンの旧市街に架かる来遠橋は通称日本橋(にほんばし、橋日本)とも呼ばれています。この橋はベトナムの紙幣にも描かれ、日本人たちが16世紀末に作った橋です。このように、歴史保護地区が設けられており見どころも多いエリアと言えます。
ホイアン料理は、ベトナム料理としても特徴的なものです。カオラウ(太いうどんにタレをかけたもの)、ホワイトローズ(米粉を薄く伸ばしエビのすり身などを包んで蒸し上げた料理)、揚げワンタンが有名なものとして知られています。
まとめ
ベトナムの7月は東京の真夏に匹敵します。さらに南部と北部は雨季で大変な雨が降るという季節です。また、行事もベトナム戦争関連のものが多くお祭りと言えば、日本のお盆に相当するもののみと何となくしんみりとした時期でもあります。
そんなベトナムの7月ではありますが、観光をするのであれば雨の少ない中部が最適ですし、ダナンやホイアンを中心としたエリアが観光資源も多くおすすめです。
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