ベトナム語が難しい3つの理由と知っておきたい勉強方法

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ベトナム語の勉強は難しいという話は、取り組んだ人から必ず1度は聞く言葉です。では何がそこまで難しいのでしょうか?それを理解した上で対策をしながら勉強をしないと、遠回りをする上に伝わらないベトナム語を覚えてしまうことになります。

今回は言語の4スキル(リーディング・ライティング・スピーキング・リスニング)のそれぞれの難易度と、ベトナム語学習の効果的な勉強法について詳しく解説していきます。

まずは実際にベトナム語を勉強した人の感想を紹介

実際に勉強をする前に、まず1度勉強し挫折した人の感想を見てみましょう。

実際に身近にベトナム語を話す人がいても習得が難しいとなると、普段からベトナム語に触れていないと無理なのでは感じてしまうでしょう。では次にベトナム語の言語スキルのそれぞれの難易度を知りましょう。

ベトナム語を習得するのは難しい?それぞれの難易度を解説

ベトナム語は習得が非常に難しい言語と言われています。ではベトナム語の全てが難しいかと言われるとそうでもありません。言語学習を構成する

  • リーディング
  • ライティング
  • スピーキング
  • リスニング

でそれぞれ難易度が変わってきます。それにより勉強過程も考える必要があります。ここではそれぞれについて解説していきます。

ベトナム語のリーディングの難易度★★☆☆☆

ベトナム語の表記はアルファベットが使われているのでリーディングの敷居はそこまで高くありません。また、スペルと発音が一致していることが多く、特殊な読み方をするということが少ないので、日本人の場合ローマ字読み感覚で読めば、ほとんどの場合読めることが多いです。

リーディングに関しては4技能の中で最も簡単でしょう。

ベトナム語のライティングの難易度★★★☆☆

リーディングと同様にアルファベットを使用するので、教科書のフレーズや単語を見て書くだけなら難易度は高くありません。CD教材を聞きながら教科書のスクリプトを見て書く練習をすれば、ある程度書けるようになります。

ただしローマ字には発音記号があり、それぞれ微妙に音が異なります。そして使う単語によって同じローマ字でも記号が変わってくるので、単純に英語で使うローマ字で書けるというわけではありません。その辺りに少し難しさを感じるかもしれません。

リーディングより少し難易度が高いですが、慣れの問題なのでそこまで難しくはありません。

ベトナム語のスピーキングの難易度★★★★★

スピーキングは最も難易度が高いです。発音の種類は日本語より多く、少し発音を間違えるとベトナム人からしたら意味不明な言葉に聞こえてしまい伝わらないことがほとんどです。そのため、スピーキングに関しては言語スキルの中でもっとも習得難易度が高いです。

逆に言えば、発音が少しでもできれば難易度は簡単になります。ベトナム語は発音が複雑な代わりに文法や動詞の活用変化が単純です。ベトナム語の授業で単語や文法は後回しで発音の練習時間が多いのは、そのくらい重要であるという表れになります。

ベトナム語のリスニングの難易度★★★★☆

リスニングはスピーキングよりやや低いが、それでも発音が日本語より多いことから、日本人がベトナム語の発音や声調を区別するのが難しいです。スピーキングと同様に耳で音を認識するので、単純な発音しか聞かない・話さない日本人にとっては、微妙な発音の違いに苦戦します。

ただしリスニングは聞けてしまえば問題がないので、スピーキングよりかは少し難易度が下がります。

ベトナム語の難易度を上げていること

ベトナム語の難易度は発音が上げていることがわかりました?しかし発音だけなのでしょうか?実は日本人が更にベトナム語を習得するのに難易度を上げていることが3つあります。それが

  • 方言の差がある
  • ベトナム人が外国人の話すベトナム語に慣れていない
  • 人称代名詞がたくさんある

これから勉強する人が事前に知っておくべきことになります。それぞれ詳しく解説していきます。

方言の差がある

ベトナム語は方言が大きく3つ分かれており、北部・中部・南部の3つであります。日本人向けのベトナム語教材は北部方言のベトナム語であります。しかしそれぞれの出身の人は自分たちの発音に誇りを持っており、発音を修正せず、「自分たちの方言が正しいベトナム語だ」と思っています。

しかし北部の人と南部の人とでは意思疎通が困難なのかというとそうでもありません。日本で言う東京弁と大阪弁の感覚で、ある程度意思疎通が可能であります。ただし、中部の方言は北部・南部のと全く異なり、その人たちにはまるで外国語のように聞こえます。現地の人でも通訳者が必要なくらいです。

ベトナム語の学習には音が重要であると言ったように、この微妙な差が日本人にとっては習得を難しくしています。勉強している方言が北部であったとしたら、南部の方言が全く別の言葉に聞こえてしまうことがあります。そしてどれが正しいのか判断ができなくなり、勉強をやめてしまう人がたくさんいます。

ベトナム人が外国人の話すベトナム語に慣れていない

日本人には英語訛りの日本語が意識としてあります。たとえば、外国人が「トキオ」といえば日本人は「東京」のことだとすぐにわかります。

ところが、ベトナム人は外国人が話すベトナム語を理解できません。ベトナム語とはベトナム人だけが話す言葉だけです。つまり、許容範囲が極端に狭いのです。外国人なまったベトナム語はベトナム語として認識してくれません。

多くのベトナム人は外国語のベトナム語になれていないので、一生懸命話しても通じないことが普通なのです。そのため心が折れてベトナム語を話さなくなってしまい、心のハードルが上がってしまっているのです。

またベトナム人は欧米の人のように何とか理解しよう・聞き取ろうとしてくれることをしてくれません。「何言ってるの?」というような態度を取られることが多いので、それに傷つくことも多々あります。それも勉強のハードルを上げている要因の1つです。

 

人称代名詞がたくさんある

ベトナム語は人間関係をとても重視しています。特に目上の人は敬うのが当たり前、年齢・性別で人称代名詞が変わります。あなたが年上の男性と話すとき、あなた=「em」で、年上の男性は「anh」です。あなたが年上の女性と話すときは「chi」と呼びます。人称代名詞が使えないと失礼な人思われてしまいます。

しかし、人称代名詞は上記のように話し手と聞き手の関係によって自分と相手の呼称が変わるためベトナム語の難易度が高い要因の1つです。

こちらの『ベトナム語で「ありがとう」を表現するには?基本から応用まで使いこなそう』の記事で人称名刺を多数紹介してますので、ぜひ参考にしてみてください。

ベトナム語を0から勉強する際にまずやるべきこと

ベトナム語の習得は非常に難しいので、始める前にポイントを抑えて勉強するのが重要だということがわかるでしょう。ここでは2つのポイントについて詳しく解説していきます。

勉強する方言を決める

まずは、勉強する方言を決めるのが重要です。方言差で音が異なり、その音の違いを理解した上で勉強しないと誰にも通じないベトナム語になってしまうからです。

決める方法としては、1つ目はベトナム人の友達の出身で決める方法です。友達が北部出身なら北部の方言を、南部出身なら南部の方言を勉強する方法です。もう1つの方法では旅行先が北部なら北部の方言、南部なら南部の方言を勉強するという方法などがあります。

どういうシーンでベトナム語を使う場面があるかを事前に設定した上で話し相手を選定し勉強すると良いでしょう。

発音をベースに勉強する

ベトナム語は発音が重要な言語です。発音が少し変わると意味が変わってしまいます。日本語より発音の種類が圧倒的に多いので、教材を使って発音が認識できるようにすることが大切です。それからベトナム人の友達もしくは講師におしゃべり相手になってもらいその人たちからフィードバックをもらいながら発音を練習のがベストでしょう。

なのでまずは、ベトナム人の友達を先に作りその人相手に自分のベトナム語認知させることから始めるといいでしょう。いきなり不特定多数の人に話しかけても、聞き入れてくれる対応に個人差があり練習にはなりません。まずは1人の人にしっかり伝える努力をしましょう。

まとめ

ベトナム語は発音がとにかく難しいです。正しく発音ができないとベトナム語として認識もらえない。そのかわりに動詞の活用は一切なく文法は単純です。正しく発音できることが前提になりますが、単語を並べるだけでも意思疎通は可能です。アルファベットが採用され読み書きに関しては難易度もそこまで高くありません

発音は独学では不可能なので可能であれば日本語ができるベトナム人と仲良くなってその人と日本語とベトナムご混じりでコミュニケーションを取っていくのが継続してベトナム語が勉強できるでしょう。

ぜひ今後のベトナム語学習の参考にしてみてください。

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