英語などのメジャーな言語であれば多くのテキストがあります。しかしベトナム語にはそこまで多くの種類がありませんから、しっかり選ぶようにしていきましょう。
特に初心者だと「最初にどのテキストを選ぶか」は重要です。分かりにくい、難しい物を選んでしまうと学ぶ意欲も減ってしまいますから、できるだけ理解しやすいものがおすすめです。
ではレベル別のおすすめテキスト、ベトナム語をテキストで学ぶときのコツを紹介していきます。
おすすめテキストで無駄なく学習しよう
テキストといってもそれぞれです。
人によってレベルがあるので、まずは自分にあったものを見つけることが何より大事です。では超初心者~初心者向け、初心者から中級者向けを紹介していきますね。
超初心者から初心者向け!おすすめのベトナム語テキスト
超初心者~初心者におすすめのテキストは以下の通りです。
・現地駐在記者が教える 超実践的ベトナム語入門
わずか数年でベトナム語をマスターした人が作った本だけあり、きちんとした実体験を元に製作されています。
説明や発音が分かりやすいですし、あるある話やコラムなども載っているので楽しみながら学習することができます。ベトナムのことを知りながら語学をみにつける体験談に基づいたテキストです。
ベトナムの麺「フォー」は「phở」と書きますが、実際には「フォー」とは言いません。そういった所もカバーし、「ファォウオ」という超カタカナ表記になっていますし、「空耳学習法」という独自のリスニング方法も掲載しています。
・CD付 ベトナム語が面白いほど身につく本
しっかり勉強したいという人よりも、まずは「ベトナム語がどんな感じなのか知りたい」という人向けです。
CD付きなのでリスニングの練習にもなりますし、母音や声調といった基礎的なことも書かれています。
数字や曜日などの基本的な単語、基本的な文法も掲載されていますし、例文にはカタカナのルビがついているので超初心者でも安心です。単語ごとに日本語訳がついているので読むときのストレスが少なくなります。
・ゼロから話せるベトナム語-会話中心
こちらはベトナム語のよく使うフレーズをまとめたテキストです。フレーズは短いものが中心なので、「まるごとフレーズを覚える」というのがメインの学習方法です。
CD付き、短いフレーズが多いので覚えやすいですから、まずは簡単なベトナム語に触れたいと考えている人におすすめです。もちろん表現方法の説明、発音や文法なども掲載されています。
ここで紹介したものは、超初心者がベトナム語を学ぶためのものです。昔はベトナム語を勉強していたけど忘れてしまった、気張らずに気楽に学びたいという人にもおすすめできます。
初心者から中級者向け!おすすめベトナム語テキスト
初心者~中級者向けのおすすめテキストは以下の通りです。
・ベトナム語レッスン初級1
・ベトナム語レッスン初級2
こちらは初級1と初級2の2部構成となっています。英語や他の外国語にもあるようなごくスタンダードなテキストで、文法や単語などの説明が多いです。
例文も多いので「なんとなく学んでみようかな」という人よりも「ベトナム語を勉強したい」という人に向いています。超初心者には難しくも感じますが、一通り学んだ初心者にはレベルアップに最適です。
2部構成なので内容も充実しています。
・CD BOOK たったの72パターンでこんなに話せるベトナム語会話
こちらは「ベトナム語の72パターンの会話表現を覚えていく」というテキストです。日本語のあとにベトナム語が流れるので意味を理解しやすいですし、会話パターンが多いため実践の練習にもなります。
こちらも初心者でも使うことができますが、文法や単語の説明が少ないため「超初心者」には難しく感じることがあります。会話パターンを増やしたい、初心者の中の上級者、中級者におすすめです。
・ベトナム語 (世界の言語シリーズ4)
こちらは中級者におすすめのテキストです。掲載されている語彙が多く、人称代名詞、発音についての説明がしっかりあるので初心者からレベルアップしたい人向きです。
この本で1から勉強するというよりは、「基本的なことを復習しながらより詳しく知る」という感じです。
ここで紹介したテキストは、初級からのレベルアップに向いているものです。より深い知識を得るためのものなので、本格的に会話表現を学びたい人におすすめです。
テキストは使い方が大事!効率よく学ぶ方法
いくら自分にあったテキストがあっても、学習のやり方に問題があると効率が悪くなってしまいます。ここではテキストを効率よく使う方法について紹介していきます。
せっかく買ったのであればコツを知って上手に学習に使っていきましょう。
ベトナム語は発音をメインで学ぼう
ベトナム語を学ぶにあたり、日本人が必ずつまずくのが発音です。これは外国人が日本語を学ぶときに漢字に苦戦するのと同じような感覚です。今まで生きてきた中では全く縁がないものなので、慣れていないから難しく感じるのです。
あ → a、â、ă
い → i、 y
う → u、ư
え → e、ê
お → o、ơ、ô
と音が多いですし、発音自体も似ているため上手く聞き取ることができません。
さようならと言う意味の「tạm biệt」はカタカナにすると「タム ビエット」となりますが、もちろんそのまま発音していては通じません。
日本という意味の「Nhật Bản」はカタカナだと「ヌアット バン」ですが、こちらも発音にクセがあります。
そのため、テキストは必ず音声付きを選ぶようにしましょう。勉強する時間がないとき、まとまった時間がないときは音声だけを聞く学習方法に切り替えます。
ベトナム語は文法や単語、フレーズを覚えても喋ることはできません。しかし、極端なことをいうと、「リスニングが完璧にできれば喋ることができる」のです。
初めて聞く英語は覚えにくいですよね。しかし初めて聞く日本語は覚えやすいです。その2つの違いは、完璧にリスニングができているかどうかです。
勉強だけに時間を取ることができないという人が大半でしょうから、リスニングに多くの時間を割くようにしましょう。継続することが大事なので、1週間に1回1時間聞くよりも、毎日10分聞いた方が耳が慣れやすくなるのです。
意味の分からないところは後回しにしておく
ベトナム語を学習していると、誰しも「理解できない所」がでてきます。数回読んでも意味が分からないのであれば、その部分はそのままにしておいて次に進めましょう。
テキストにはそれぞれ特徴があります。発音の説明が上手である、文法の説明が上手であるなど、それぞれ特色があるのです。
理解できない部分にこだわって時間を使っていると余計な時間がかかりますから、まずはそのままにしておきます。そのときは理解できないことでも、いつの間にか理解できていることもあれば、次のテキストにいったときに理解できるということもあります。
学校のテストでも「分からない所はそのままにして次の問題にいった方が良い」といいますよね。時間が限られているので、まずは理解できる部分を解かないと、時間オーバーになってしまうからです。
これはベトナム語を学ぶときにも言えることです。普通に生活していると学習に使える時間は限られていますから、無駄な時間を使わないようにしておきましょう。
1つのことにこだわらず先に進むことで、ベトナム語の学習時間がトータルでかなり減ることが多いのです。
まとめ
ベトナム語はメジャーな言語とは言えません。そのため翻訳がおかしいベトナム語のテキスト、分かりにくいテキストも存在しています。ここで紹介したものは分かりやすくておすすめですから、ぜひ参考にしてみてください。
買って満足しないように、「1日1回は見る」「1日1回は音声を聞く」など、できる範囲で最低限のノルマを決めておくと良いです。
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