ベトナム語を学ぶなら!使える・使っちゃいけないベトナム語のスラング15選

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ベトナムに行った時に会話で使えるベトナム語を勉強するにあたって、立ちはだかる壁とはなんでしょうか。

そう、「スラング」です。「スラング」とはいわゆる俗語のことです。パブリックな場所で使われない、友人間や親しい間柄のみに使われることを推奨される言葉のため、基本的な外国語講座で教えてもらえることは稀です。これを知っていれば一気に会話のバリエーションが広がることでしょう。

しかし、スラングはかなり強い意味や否定的な意味を含む単語もしばしばあります。気付かずに使ってしまうこともしばしばあり、そういった言語の問題もトラブルの元になっています。

そんなベトナム語のスラングを、汎用性の高いものや使ってはいけないものも含めてご紹介します。

ポピュラーなベトナム語のスラング

ベトナム語のスラングにも、使ってはいけないスラングと使っても大丈夫なスラングがあります。まずは日本でもよく使われる「やばい」などのスラングを、ベトナム語で言うとどうなるのかを確認してみましょう。

Vãi「やばい」

日本でもよく聞く「やばい」ですが、ベトナム語のスラングでは「Vãi」となります。「やばい!」と同じく「Vãi!」などと汎用性が高く、頭に形容詞を置くと使いこなせていると言えるでしょう。

ちなみに上位互換として「Vãi chưởng」があります。こちらは「すごくヤバい!!」という意味、使うときも「Vãi chưởng!」と叫びましょう。

Nguyet

Vãi chưởng

https://tieng-viet.jp/wp-content/uploads/2019/10/vaichuong.wav

Trời ơi , Giời ơi「なんてこった(Oh My God!!)」

こちらは「なんてこった!」というようなニュアンスで使う文です。一番近い単語だと「Oh My God!」と同じようなニュアンスで使われます。言う時は「Ôi giời ơi」というように、前に「Oh」にあたる言葉をつけるとさらに意味が伝わりやすくなります。

Nguyet

Ôi giời ơi

https://tieng-viet.jp/wp-content/uploads/2020/02/oigioioi.wav

.Cạn lời「なんも言えねえ」

一時期日本でも流行った言葉ですが、「なんも言えねえ」をベトナム語で言うとこうなります。言葉が出ないほど美しいものを見た際など、とても感動した場合に使えます。

実は悪い意味でも良い意味でも使えるので、友人の冗談が滑った際やとても綺麗なものを見て言葉が出ない場合に使いましょう。

Dâm「エロい」

率直ですが、こちらは「エロい」という意味のスラング。男友達と話す際に冗談として使うのはよいのですが、女性相手に直接言うのは禁物です。

ある意味言ってはいけないスラングに入るのですが、一応こちらに入れました。TPOは考えて使いましょう。

Ghê quá「キモい」

日本語で言う「キモい」はベトナム語のスラングではこうなります。

日本語と同じように使えるのですが、あんまり大きい声で言ってはいけないのは日本語と同じです。こちらもTPOをわきまえて使うように気をつけましょう。

使ったらケンカに!?場所と相手を選ぶベトナム語のスラング

スラングとは俗語の意であることを最初に述べましたが、俗語の中には侮辱・侮蔑を含む言葉も多くあります。ベトナム語のスラングも例に漏れず、相手や場所を選んで使ったほうがいいもの、むしろ使わないほうがいいけど知っておくといいスラングがあります。

Địt「Fuck You」

「Fuck You」はごく身内以外に誰に使ってもだいたい怒られます。ベトナム語では「Địt」。「ちくしょう!」みたいな感じで使います。

基本的に絶対に言ってはいけない単語ではあるのですが、中部や南部では「おなら」くらいの意味であるというように地域差があるようです。

Nguyet

Fuck you

https://tieng-viet.jp/wp-content/uploads/2020/02/fuckyou.wav

Đĩ「売春婦」

英語では「ビッチ」などというような言葉に近いものでしょうか。女性をけなす表現であることは確かなため、使わないようにしましょう。

PD「ゲイ、オカマ」

LGBTに対してまだ風当たりが強いベトナムでは、性的マイノリティーは基本的に隠す傾向にあります。使うこと人自体が少ないですが、男性をけなす表現としては「PD」が用いられます。

Chết đi「死ね」

日本語でも言ってはいけない単語です。ベトナムではケンカをするときに使うようですが、基本的には言わないようにしましょう。言われたら悲しくなりますね。

Đồ ngu「バカ」

こちらもストレートな罵倒です。言わないように気をつけましょう。

Nguyet

Đồ ngu

https://tieng-viet.jp/wp-content/uploads/2020/02/dongu.wav

Đi ngoài「大便をしに行きます」

こちらは罵倒とかではないのですが、ベトナム語をある程度覚えると自然にこういった構文になってしまいます。

この文章は直訳すれば「外に行きます」という意味ですが、若者の間では「大便をしに行きます」という意味になってしまいます。正しい意味の「đi ra ngoài」「ra ngoài」と言うようにしましょう。

Nguyet

Đi ngoài

https://tieng-viet.jp/wp-content/uploads/2020/02/dingoai.wav

ベトナム語のちょっと難しいスラング

今度は短い単語ではなく、文章で使われるスラングです。たとえ言葉や慣用句が多いですね。ベトナムの文化を表している文も多いです。

しかし、使えるようになったり、意味を理解しているととかなりベトナム語を理解していると言えるのではないでしょうか。

Sống ảo「バーチャルライフ」

これは日本語で言う「SNS映え」という意味で使われます。といっても、映える~というような意味ではなく、SNS上で虚飾にまみれた生活を見せびらかすような、「盛ってる」人を表わす言葉です。

まさに「バーチャルライフ」を送っている人に対して使われる言葉です。

Nguyet

Sống ảo

https://tieng-viet.jp/wp-content/uploads/2019/10/songao.wav

Bóc phốt「摘発される」

こちらは上記の「バーチャルライフ」が覆い隠した現実がバレてしまったときに使う文です。また、スキャンダルなどの意味にも使われます。まさにウソを「摘発する」という意味の文ですね。

Tốc độ bàn thờ「聖壇スビード」

聖壇とは、ベトナムでいう神様を祀る祠、神棚のようなものです。この言葉は意訳すれば「死に至るスピード」つまり「スピード出しすぎ」という意味のスラングになります。

ベトナムの交通量は世界でも随一ですが、そんな中でも猛スピードを出す車両も多いのですが、死んでしまうくらいのスピードになると「そんなにスピード出すと死んじゃうぜ!」と揶揄されるようになります。

「聖壇スピード」とはかなり不謹慎ですがそういう意味を持つのです。ベトナムの交通事情を揶揄した特徴的なスラングといえるでしょう。

Ngắm gà khỏa thân「裸の鶏を見る

こちらも慣用句表現に近いものです。

ベトナムでは、裸の鶏(羽を剥いて茹でた丸鶏のこと)を聖壇にお供えする文化があります。裸の鶏=お供え物を見るということは、自分の墓に供えられたお供え物を見ることになるぞ=死ぬぞ、という意味です。

先ほどの「聖壇スピード」に似た面白い表現の一つです。ただし縁起は悪いですね。

Nguyet

Ngắm gà khỏa thân

https://tieng-viet.jp/wp-content/uploads/2020/02/ngamgakhoethan.wav

まとめ

今回は基本的なベトナム語のスラングをご紹介しました。これさえおさえていれば問題ないというくらい簡単なものですが、逆におさえていれば間違えてトラブルを呼びこむこともないでしょう。

もしベトナム人の友人ができたら、最初に紹介したスラングも使えるようになるとより親しくなれるでしょう。

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