ベトナムの大学のレベルはどのくらい?日本の大学との違いも徹底検証

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ベトナム 大学

ベトナムにはどのような大学があるのでしょうか。また、そのレベルはどのくらいのものなのでしょうか。

ベトナムの大学の種類や制度、レベル、進学率などの情報をまとめました。ベトナム語留学を考えている人におすすめの大学も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

ベトナムの大学のシステム

まずはベトナムの大学のシステムがどのようになっているのか見ていきましょう。日本の大学とどのくらい違いがあるのかも確認していきます。

国家大学、国立大学、私立大学の3種類

ベトナムの大学の種類はまず3種類に大きく分けられます。それが国家大学、国立大学、私立大学の3種類です。

国家大学と国立大学は似ているようで異なります。その違いは、下記のようになっています。

  • 国家大学:政府直属の大学
  • 国立大学:ベトナム教育訓練省の管轄

国家大学の方が国立大学よりも研究費などが優遇されるということなので、ベトナム国内での重要度が高い大学ということになるのでしょう。

なおベトナムの国家大学は下記の2種類しかありません。

  • ベトナム国家大学ハノイ校
  • ベトナム国家大学ホーチミン市校

ベトナムの国家大学には直接所属している学部もありますが、多くの学部は大学として独立しています。

国立大学も日本の大学のように色々な学部がある総合大学ではなく、地方を除きほとんどが専門的な学部のみをもっているカレッジとなっています。

私立大学は日本の私立大学とほぼ変わりがありませんが、総合大学的なものはなく専門分野を取り扱っていることがほとんどです。

受験の時期や、学期はどうなっている?

ベトナムの大学の学期は9月から始まり6月が卒業となります。そのため4月くらいから願書の受付が始まり6月に入試試験、8月に合格発表というような流れとなっています。

学費はどのくらい?

ベトナムの国家大学や国立大学では学ぶ分野によって違いはあるものの、年間の学費が教材費諸々も込みで20万円もあれば十分です。私立大学は年間100万円以上かかる大学もあり、こちらは日本の私立大学と同じような金額となります。

日本の大学との違いとは?

日本の大学と違う大きな点はまず、国家大学という政府直轄の大学があるという点です。また、色々な学部を持つ総合大学ではなく専門的な学部のみが独立した大学がメインであるというところも異なる点です。なお地方では総合大学のみという場合もあります。

また授業の形式も異なります。日本の大学では大きな教室で100人以上が一気に出席するような授業もありますが、ベトナムでは多くても20~30人、少ないと数人から10人くらいが一緒に授業を受ける人数となります。毎回が日本の大学のゼミ形式のようなイメージで、そのため教授との距離も自然と近くなるようです。

いつも講義を受けるだけのスタイルではなく、グループワークやプレゼンなどのアウトプットスタイルも多く取り入れられているところも、日本のゼミ形式に近いスタイルですね。

ベトナムの大学ランキング

ベトナムの大学は世界的に見てどの程度なのでしょうか。データと照らし合わせながらそのレベルを検証していきましょう。

QSアジア大学ランキングで7つの大学がトップ500にランクイン

イギリスの大学評価機関であるクアクアレリ・シモンズによるが2019年最新のQSアジア大学ランキングで、ベトナムから7つの大学がトップ500に入っています。

上位から順番に下記の大学となります。

  1. (QS:124位)ベトナム国家大学ハノイ校 / Đại học Quốc gia Hà Nội
  2. (QS:144位)ベトナム国家大学ホーチミン市校 / Đại Học Quốc Gia Thành phố Hồ Chí Minh
  3. (QS:261-270位)ハノイ工科大学 / Trường Đại học Bách khoa Hà Nội
  4. (QS:291-300位)トン・ドゥック・タン大学 / Trường Đại học Tôn Đức Thắng
  5. (QS:351-400位)カントー大学 / Trường Đại học Cần Thơ
  6. (QS:451-500位)フエ大学 / Đại học Huế
  7. (QS:451-500位)ダナン大学 / Đại học Đà Nẵng

この指標は単に学力レベルのを評価しているわけではなく、

  • 学術的評判
  • 雇用者の評判
  • 学生1人当たり教員比率
  • 論文1本当たり引用比率
  • 教員1人当たり論文比率
  • 教員の博士号取得比率
  • 外国人教員比率
  • 留学生比率
  • 国内交換留学生比率
  • 国外交換留学生比率
  • 国際研究ネットワーク

の11の評価指標がもとになっています。(引用:VIETJO https://www.viet-jo.com/news/social/181025160706.html

ベトナム国内の大学ランキングは?

一方でベトナム国内での大学のランキングTOP10はこちらとなります。日系の企業がベトナム人を雇用する際には大学ランキングを指標の一つとして用いることもあるそうです。

順位 大学名(日本語) 大学名(ベトナム語) 大学の種類 場所
1 ハノイ工科大学

https://www.hust.edu.vn/

Trường Đại học Bách khoa Hà Nội 国立大学 ハノイ
2 ベトナム国家大学ハノイ校

http://www.vnu.edu.vn/

Đại học Quốc gia Hà Nội 国家大学 ハノイ
3 貿易大学

http://www.ftu.edu.vn/

Trường Đại học Ngoại thương 国立大学 ハノイ、ホーチミン、クアニン省
4 ディプロマティックアカデミー

http://www.dav.edu.vn/

Học Viện Ngoại Giao Việt Nam 国立大学 ハノイ
5 ハノイ師範大学

http://hnue.edu.vn/

Đại học Sư phạm Hà Nội ベトナム国家大学ハノイ校所属大学 ハノイ
6 ホーチミン市工科大学

http://www.hcmut.edu.vn/

Đại Học Bách Khoa Thành Phố Hồ Chí Minh 国立大学 ホーチミン
7 カントー大学

https://www.ctu.edu.vn/

Trường Đại học Cần Thơ 国立大学 カントー
8 ヴィン大学

http://vinhuni.edu.vn/

Trường Đại học Vinh 国立大学 ヴィン
9 ダナン大学

http://www.udn.vn/

Đại học Đà Nẵng 国立大学 ダナン
10 ハノイ医科大学

http://www.hmu.edu.vn/

Trường Đại học Y Hà Nội 国立大学 ハノイ

ベトナムの東大と言われている大学とは?

ベトナムの東大と言われている大学はベトナムの国家大学であり、QSアジア大学ランキングのベトナムの大学の中で1位となっている、ベトナム国家大学ハノイ校です。

歴史も古く1906年にインドシナ大学として設立され、1993年に3つの大学が統合されてベトナム国家大学ハノイ校となりました。ベトナム国内でトップレベルの教育の質を誇る大学であり、下記のような構成となっています。

直接所属学部:

法学部 / Khoa Luật

経営学部 /(MBA)Khoa Quản trị và Kinh doanh

国際学部 / Khoa Quốc tế

学際科学 /  Khoa Các Khoa học liên ngành

医薬学部 /  Khoa Y – Dược

 

所属大学:

自然科学大学 /Trường Đại học Khoa học Tự nhiên

人文社会大学 /  Trường Đại học Khoa học Xã hội & Nhân văn

外国語大学 /  Trường Đại học Ngoại ngữ

工科大学 /   Trường Đại học Công nghệ

経済大学 /  Trường Đại học Kinh tế

教育大学 / Trường Đại học Giáo dục

日越大学 /  Trường Đại học Việt Nhật

ベトナム語留学におすすめな大学

日本からベトナムに留学する学生は交換留学や、語学留学がほとんどだと思われます。ベトナムでは外国人向けのベトナム語講座を持っている大学が多数あります。

その中でもおすすめの大学を3校ご紹介します。

ベトナム国家大学ハノイ校所属人文社会大学 / Trường Đại học Khoa học Xã hội & Nhân văn

ハノイ国家大学に所属している人文社会大学のVSL(Vietnamese Studies and Language)という学部に、外国人向けのベトナム語学部や短期の講座があります。

学士が取れる通常の4年制のコースもありますが、語学だけを短期集中的に学ぶコースもあり学生ビザの手配もしてもらえます。

語学コースには赴任先の企業から派遣されている外国人や、社会人留学、海外の企業の研修プログラムの一部などとして様々な国の様々な人たちが集まって一緒に勉強しています。

授業料と授業時間の目安(120時間の授業料)

クラスの人数 2人 3~4人 5~7人 8~11人 12人以上
料金(ベトナムドン) 24,000,000 VND 20,400,000 VND 15,600,000 VND 12,000,000 VND 9,600,000 VND
料金(日本円(約)) 120,000円 102,000円 78,000円 60,000円 48,000円

VSLが定めるレベル到達までに必要な時間数の目安

Level A: 240時間

Level B: 480時間

Level C: 720時間

ベトナム国家大学ハノイ校所属外国語大学 / Trường Đại học Ngoại ngữ

人文社会大学と同様にベトナム国家大学ハノイ校に所属している外国語大学にも、ベトナム語のインテンシブ講座があります。

VSLの講座が週に何回のように選べるのに対し、こちらは午前か午後は選べますが月曜日から金曜日まで毎日講座のある集中コースとなっています。

そのため1年間で600時間の講座を受け短期集中でベトナム語能力を向上することができるでしょう。大学に正規留学する前のベトナム語講座としてもおすすめです。

1学期あたりの授業の詳細

クラスの人数 週の回数 時間 週数 料金
2人以上 月~金の5回 300時間 20週 1,400ドル

(約154,000円)

ベトナム国家大学ホーチミン市校所属文社会科学大学 / Trường Đại học Khoa học Xã hội & Nhân văn

ハノイの人文社会大学と同様のホーチミンにある大学と考えればよいでしょう。時間はより幅広く、日中から夜間までのコースがあります。

8週ごとに登録できるので細かくスケジュールを組み立てることができることがメリットです。

授業料と授業時間の目安

クラスの人数 週の回数 時間 週数 料金
2人以上 月~金の5回 約80時間 8週 6,400,000VND

(約32,000円)

この大学でベトナム語を勉強する最も大きな特典は、ベトナム語の能力を測ることができる、「ベトナム語能力評価試験」が受けられるところです。この試験はベトナムの国家資格となる試験ですが、ホーチミンと一部の外国でしか受けることができません。ホーチミンに住んでいるのであればぜひこちらの大学で勉強をして、受験してみましょう。

ベトナム語能力評価試験の概要

試験日時:奇数月と4月(ホーチミン)、6月と12月(台湾)

試験会場:ホーチミンと台湾

受験料:1,000,000 VND(ベトナムドン)

ただし再試験は200,000 VND(ベトナムドン)

 

ホーチミン人文社会科学大学でベトナム語講座をある一定以上取っていれば、割引となるようです。

 

ベトナム人の大学進学率は?

今回ご紹介した大学はベトナムの大学のほんの一部です。ベトナムには都市部から地方まで意外と多くの大学があるというイメージを受けたのではないでしょうか。ではベトナム人の大学進学率や、大学卒業後の初任給などはどれくらいなのかを確認していきます。

大学進学率は3割に満たない

最新の国際統計データによればベトナム人の大学進学率は28%程となっています。日本が約63%ほどなので日本の半分以下の割合です。まだまだ高卒で働く人も多いという状況です。

大卒の初任給はどれくらい?

人材大手のジョブストリートの調査によれば、ベトナム人の大卒の初任給は約250ドル(28,000円)ほどとなっています。この金額は同じ東南アジアのシンガポールの1/6、タイの1/3、マレーシアの1/2ほどとなっているそうです。

ベトナムは物価が全体的に低く、1世帯の1か月の平均生活費は36,000円ほどと言われています。しかし新卒の給料だけでは1世帯が暮らしていくのも少し厳しいと言えるでしょう。共働きあるいは副業をしてやっとギリギリ暮らせるといったところでしょうか。

まとめ

ベトナムではアジアの大学のランキングに入ってくるような質の高い優秀な大学がそろっています。しかしまだ大学進学率は全体の3割未満です。たとえ大学を卒業しても新卒の給料が高いわけではなく、暮らしていくのがやっとな金額だということが分かりました。

日本とベトナムの大学はその形式や授業スタイルが大きく違うため、より教授や学生たちと近い距離で積極的に授業に参加できます。日本の大学の受け身が中心なスタイルとは違うため、外国人が授業に参加することは大変ですが学ぶことは多そうです。

ベトナム語を学びたいと考えている外国人にも大学付属のベトナム語講座があるため、低料金でベトナム語を徹底的に学べます。ベトナムの大学に入学するためにベトナム語のレベルを上げるためにも活用できるでしょう。

今後ベトナムの大学で何かを学びたいと考えている人のお役に立てれば幸いです。

ベトナム企業や店舗などをご案内いたします。

ベトナムでビジネス展開を考えている方は年々増えてきています。

企業からの駐在も多いのですが、飲食業やIT業も含めどんどん出てきています。

私自身も2018年の8月に初めてベトナムを訪問し、ホーチミンの熱量にやられてしまった一人です。(もちろんいい意味で。)

このたび、ベトナムの方々とのふれあいなどを一年間してきた中で培った人脈などをとおして、今後ベトナムに進出を考えている方のサポートをすることとなりました。

まずは、何をしたいか?どのようなものを見てみたいか?

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