ベトナムで運転する為に必要な運転免許はどんなもの? 日本とは違う交通ルールも覚えておこう!

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ベトナムの街の風景の1つとして、街中を走り抜けるたくさんのバイクや車をイメージする人も多いと思います。ベトナムに住む人の多くは通勤や買い物などでバイクに乗る機会が日常に溢れています。

そんなベトナムの運転免許の種類、そして日本人がベトナムで運転する為に必要な運転免許はどんなもの? など気になるベトナムの運転免許事情を知っていきましょう。

バイクはベトナムでの生活必需品

ベトナムでの生活必需品といえばバイクです。暮らしている人々の主な交通手段となっているので、日本の道路では見ることのない数のバイクがベトナムの街中を走っています。

運転免許の種類は日本とは違う?

ベトナムで暮らす世帯の約9割近くはバイクを保有している、ともいわれています。もちろんバイクを運転する為には日本と同じように運転免許が必要になります。

ベトナムでバイクを運転する人の多くが取得している運転免許が、第1種自動2輪免許です。排気量51cc以上、175cc以下の自動2輪免許を運転する時に必要です。ただし排気量50cc以下のバイクであれば、運転免許を持っていなくても運転することができます。

そして第2種自動2輪免許を取得していると大型2輪バイクを運転することができます。けれどベトナムでは大型2輪バイクを運転することができるのは、警察や軍隊関係者などの一部の人だけに限られています。

日本人でもベトナムで車やバイクを運転することはできる?

仕事でベトナムに住んでいる日本人、観光でベトナムを訪れた日本人でも現地で運転することができるのかどうかは気になるところです。

日本人がベトナムで運転する為には「ベトナムの運転免許」が必須です。日本で取得した運転免許だったり、海外旅行時に便利な国際運転免許はベトナムで使うことができません。バイクだけではなく、これは車の運転も同様です。

なぜなら、日本とベトナムでは加盟している条約が違うからです。日本が加盟しているのがジュネーブ条約、ベトナムが加盟しているのはウィーン条約になります。

日本人がベトナムで運転する前にしておくこと

国際運転免許証が使えないといっても日本人がベトナムで運転が一切できない、というわけではありません。運転をする為に必要なこと・しておくべきことを覚えておきましょう。

日本で取得した運転免許をベトナムの運転免許へ切り替える方法

ベトナムの運転免許へ切り替えの申請をする場所は、ベトナムハノイ市・ハイフォン市・ダナン市にある各市交通運輸局と決められています。

日本で2輪免許を取得している人は、ベトナムの第1種自動2輪免許へ切り替えることができます。普通車の免許を取得している人は、ベトナムの普通車運転免許への切り替えが可能です。

申請時に必要なものは運転免許切替申請書(現地で取得)・日本の運転免許証・パスポート・ベトナム滞在許可書(もしくはベトナム政府発行の身分証明書)・カラーの顔写真などです。どれか1つでも欠けてしまい、必要書類に不備があれば申請できないので日本からベトナムの運転免許へ切り替える時には、事前に確認をして準備しておきましょう。申請手数料は135,000ドン、日本円でおよそ620円です。

ベトナムの運転免許へ切り替える方法以外にもベトナムで運転免許を取得する方法もあります。
日本と同じように学科・実技試験、仮免許試験・本免許試験などを経て、ベトナムの運転免許取得を目指すことができます。この新しく運転免許の取得ができるのは、基本的にはベトナムで就労している・住民登録をしている人が対象となります。

ベトナムで働く日本人は会社で発行される滞在許可書が必要になるので、発行されたら大切に保管しておきましょう。ベトナムで新しく運転免許を取得する方法よりも、各市交通運輸局で日本からベトナムへの運転免許の切り替える方法を選ぶ人が多いようです。

ベトナムの運転免許への切り替え申請時や新しく運転免許を取得する場所で使える、覚えておきたいベトナム語があります。待ち時間などで、どのくらい時間が必要なのか知りたい時にはベトナム語で、「Mất khoảng bao lâu」です。「どれくらいかかりますか?」の意味を持ちます。

 

Nguyet

Mất khoảng bao lâu

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もしもベトナムの運転免許を持たないで運転していたらどうなる?

国際運転免許は使えないベトナムで、もしも運転免許を持たないで運転していたらどうなるのでしょうか?

実はベトナムでは運転免許がなくても運転している人が多い!?

日本よりもベトナムでは警察の取り締まりが厳しくなくないのが現状です。褒められたことではありませんが、ベトナムで暮らす人も海外から来ている人も、無免許で運転していることが日常茶飯事です。

それでも街中にたくさんのバイクが走っているベトナムで、取り締まりが一切行われていないというわけでもありません。無免許で運転していた場合には罰則として日本円でおよそ1,000~3,000円を支払うケースもあります。

取り締まりが厳しくなくてもベトナムで働く人は取得しておきたい運転免許

取り締まりが厳しくないとはいっても、例えば無免許で事故を起こしてしまえばバイクや車の修理費、日本の保険も適用されないので全額自己負担になってしまいます。安心して運転をする為にはベトナムの運転免許へ切り替えるか、新しく運転免許を取得しておくようにしましょう。ベトナム国内では昔に比べて自動車の運転免許を取得したいと考える人が増えてきています。

ベトナムで車などを運転する時に知っておくと便利なベトナム語が、「Tôi muốn đặt xăng」です。ガソリンを入れたい、という意味を持ちます。ガソリンをいれてもらった後にはベトナム語でありがとうの意味を持つ、「Cảm ơn」と伝えると良いでしょう。

Nguyet

Tôi muốn đặt xăng

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Nguyet

Cảm ơn

https://tieng-viet.jp/wp-content/uploads/2019/11/camon.wav

ベトナムで運転をする時に覚えておきたい交通ルール

日本でも交通ルールが定められているように、ベトナムでも交通ルールが存在します。ベトナムで運転をする時には覚えておきたい現地の交通ルールをみていきましょう。

日本とは逆の、右側通行

ベトナムでは日本とは逆の右側通行になっています。左折をすることはできませんが、赤信号だとしても他の車が来ていない時は右折をすることができます。

複数の道路が交差する交差点が多い、というのもベトナムの特徴です。スピードを出した車が走ってくることも驚くほど頻繁にあります。ベトナムの交差点では日本以上に、注意しながら運転をする必要があります。

交通量も多く、複雑な道路も多いベトナムでは積極的にクラクションを使っていくのをおすすめします。日本の教習所では、「むやみにクラクションを鳴らしてはいけない」と教わると思いますが、ベトナムではクラクションが必要になる場面が多くあります。

ベトナムは日本に比べて、後方に注意しながら運転する人がとても少ないのでクラクションを積極的に使うことで、前方で運転する人への注意喚起になります。

 

運転する車両ごとに通行できる車線が違う

ベトナムでは運転する車両ごとに通行できる車線が違います。標識で示されているので注意しながら運転しましょう。一方通行が多いのもベトナムの特徴です。逆走してしまわないように気をつけましょう。

日本は歩行者優先ですが、ベトナムでは歩行者よりも交通量が多い車やバイク、バスなどが優先になっています。特に道路渋滞が多いのが朝の時間帯です。歩行者専用の横断歩道もほとんどありません。最初は、独特の交通量に圧倒されることもあると思います。けれどベトナムの街を走る車両のスピードは平均30キロ程度と、そこまで速くもありません。

それでも最初は日本と同じ感覚で歩くのではなく、安全の為にも走る車やバイクに注意しながらベトナムでは移動をするようにした方が良いでしょう。

まとめ

ベトナムの運転免許事情や交通事情やルールなどを知っておけば、いざベトナムで車やバイクを運転することになった時も慌てずに済みます。これからベトナムで働くことになる、運転する機会がある、という人はベトナムの運転免許取得へ向けて、早めに準備しておくとスムーズです。

けれど運転免許事情や交通ルールなどを知っていたとしても、慣れない土地での運転は誰でも戸惑う場面があるものです。 運転に慣れるまでの間は気を抜かず慎重に、慣れた頃も、交通事故や車両・歩行者とのトラブルなどに注意して過ごしていきましょう。

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